バチカン市国。
それは世界で一番小さな独立国家であり、カトリックの総本山であり、ローマ教皇が住まう場所。『サン・ピエトロ大聖堂』はキリスト教会の建築物としては、世界最高レベルといわれています。
学生の頃、歴史が苦手だった私でも、どんなところなんだろう、と思いを馳せたことがありました。
今日は、そんなバチカン市国へ行ってきたお話です。
ローマにある独立国家。バチカン市国へ一人旅してみた
バチカン市国はれっきとした独立国家ですが、イタリア・ローマの中(という言い方もちょっと気持ち悪いのですが)にあります。
ローマから普通に地下鉄に乗っていき、駅を降りたらそこはもう別の国。
EU圏は国境の行き来もパスポートがいらないので、そんな不思議な経験ができるんですよね。
陸地の国境ですらなんだか不思議な気持ちになる島国育ちの日本人である私。
ヨーロッパ内で次の国へ行くときは、いつでもふわふわした思いでいました。
バチカン美術館
駅から出て道なりに歩いていくと、バチカン美術館の入り口へ到着します。
これは当日チケットを買い求める人たち。
バチカン美術館は当日券の購入ももちろん可能ですが、個人的にはウェブでの事前予約が圧倒的におすすめです。
聞くところによると、当日券の購入は2~3時間待ちはザラ。
時には当日中に購入できず、入場できずに1日が終わってしまった……ということもあるそうですよ。
私はこの日はバチカン美術館で1日過ごす!と決めていたので、もちろん予約していきました。
バチカン美術館 館内の様子
というわけで、いざバチカン美術館に入館です。
入ってすぐのところに中庭があるのですが、そこにはこんな謎の球体が鎮座していました。なあにこれ?笑
バチカン美術館はとても広く作品数も途方もないので、自分の心の赴くままに鑑賞していきますよー!(これだけは押さえておこう!みたいなのはあまり調べないタイプ)
そういったバチカン美術館の詳しい情報は、こちらのサイトがオススメです。このブログを書くにあたって、私もとてもお世話になりました。
さっきの中庭の球体のことも、こちらではきちんと説明してくださっています。
壁や天井が、なんだかとてもかわいらしい。
ここらへんは彫刻作品スペース。
ヨーロッパの美術館、私はいつも天井画に見入ってしまいます。
これ見たことある……!
けど、周りに全然人もいないし、なんか『え、こんなところに?』みたいな場所にポツンとあったので、有名なやつとはまた別のやつなんだろうか。
そしてやっぱり、写真撮影OKなのは、本当にありがたい。
当たり前と言えばそうなんですが、キリスト教の宗教画がほとんどです。そりゃそうなんだけど。
このへんが私のお気に入り。どれもとてもかわいくないですか?
システィーナ礼拝堂は圧巻の空間
バチカン美術館といえば、システィーナ礼拝堂ですよね。
天才ミケランジェロが手掛けた巨大な天井のフレスコ画を見るために、世界中から人が集まります。
この空間は、もちろん写真撮影禁止でした。
みんながここを目指しているので、この空間は人だらけだし、ざわざわしているし、とてもじゃないけど静かにお祈りができるような場所ではなかったけど。
けれどもこの空間を含めての作品は、やっぱり実際にこの目で見て、体感することができて本当によかったと思います。
※これは徳島県にある、大塚美術館のレプリカの写真です。(大塚美術館は全作品写真撮影可)
バチカン美術館のシスティーナ礼拝堂へ行ったあと、そのレプリカが日本で見られると知って、すぐに行った場所です。
実物の何分の一の規模でしたが、バチカンでの気持ちを思い出して、グッときました。
この大塚美術館もとてもいい美術館だったので、またいつかブログに書けたらなと思います。
サン・ピエトロ大聖堂
バチカン美術館を堪能したあと、そのまま『サン・ピエトロ大聖堂』へ向かいました。
真ん中少し左寄りに見える建物が、『サン・ピエトロ大聖堂』です。
カトリックの総本山。特定の宗教を持たない私にはまったくわからないけど、ここも聖地のような場所に感じる人もいるのでしょうか。
外からの日の光が美しい。
ミケランジェロ作 ピエタ像
『サン・ピエトロ大聖堂』の中でも、ひときわ心に残ったのが、ミケランジェロ作のピエタ像でした。
大聖堂を入ってすぐ右側にある像なのですが、このあまりに美しい作品は、誰もが目を引くと思います。
布の細やかさ、精巧さ。表情の優しさ。
硬い石を削って作られた作品なのに、なんなら柔らかさすら感じさせられませんか?
これ、実際に目の前で見たらもっともっとすごいんですよ。私の言葉と写真ではなんにも伝わらないのがとても悔しい。
でも、間違いなく、これのためにここに来てよかった、と思える作品です。
ちょっと外に出て、改めてこの壮大な建物たちを眺めてみました。
バチカン市国を訪れてみて、感じたこと
(『サン・ピエトロ大聖堂』へ入るための行列)
日本にもキリスト教はもちろんあって、教会もあって、あるんだけど。
やっぱりここバチカン市国は、日本にはない文化の国だなあと思いました。
なんだろうな、根幹の何かが決定的に違うと感じたんですよ。
ヨーロッパや欧米と一括りにするのは乱暴だけど、それでもやっぱり、違う人たちだ、と。そう感じました。
これは英語を学んでいるときもずっと思っていたことなんですよね。
こういうことを考え、感じながら過ごせるのは、やっぱり一人旅のいいところだなと思います。
そんな風に自分の内面ととことん向き合いながら過ごすことって、普段ではありえないことですよね。
そんな、ちょっと真面目なことを考えたバチカン市国でした。
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