画像は『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage | https://hypnosismic-stage.com/よりお借りしました。
ヒプステの中王区版といえる公演、『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -Renegades of Female-の千秋楽公演を配信で観劇しました!!
今回はそちらの感想をひたすらに綴っていきます。
書きあがってから読み返してみると、ちょっと注意してもらったほうがいいな……という内容になりましたので、読み進める前にこちらをご確認ください。
- 当たり前のようにネタバレあり
- 原作履修済みの前提で進みます(用語の説明等はない不親切仕様)
- 中王区批判寄りの感想が多め
なんかね、思ったより中王区への批判寄りの感想が多くなりました。
なので、中王区かっこいい!!彼女たちこそ正義!!という思いがある方は、ここで読むのをやめたほうがよいです。
自分は大丈夫、という方は先へどうぞ。そしてぜひとも私と語り合いましょう。
『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -Renegades of Female- ストーリーはかなりシンプル
時間軸は合歓ちゃんがマインドハックによって洗脳され言の葉党に入党したあと。かつ、行政監察局副局長になる前ってとこですかね。
無花果さんのもとで働く合歓ちゃんは、ある日、天都己 一愛(あまつみ いのり)という後輩の教育をまかされます。
そんな中、世間ではリーダーであるツクヨミ率いる『月の音』という組織が暗躍。合歓ちゃんはいのりちゃんとともに『月の音』の動きを追うことになり……
というのが、ストーリー導入部分。
ヒプステのストーリーは、あまり複雑なものはなくわりとシンプルです。今回も脇道や伏線などもほとんどなく、結論までまっすぐに進みました。
(そもそも原作のストーリーがツッコミどころ満載でおいおい、みたいなとこ多いのですが、ヒプステはそのあたりをきれいにまとめてくれてる感じ)
『月の音』の構成員は、中央区政権が誕生する際に虐げられ失脚した男性たちの家族や、恋人……大事な存在を言の葉党に奪われた女性たち。つまり『月の音』は、言の葉党政権の転覆を目論み、活動している団体なんです。
結論として、いのりちゃんは『月の音』リーダーのツクヨミの妹で、言の葉党に潜入していたスパイだった、というオチです。
これねぇ、ぶっちゃけた感想を言うと、『そりゃこんな無茶なやり方をして政権樹立したんだから、そんな女性たちもいるよ』としか……
男性を男性というだけで排除し、政権をとったあとも男性というだけで重税を課し、虐げているのが中央区、言の葉党政権です。
『愚かな男たち』の『暴力』にかわり『言葉が力を持ち』、『女性が支配する』と乙統女さんは言うけれど、自分たちがやっていることも、形は違えど立派な暴力による支配なんですよね。
『月の音』との対峙のときだって、相手のマイクだけをヒプノシスキャンセラーで無効化し、自分たちのマイクは武器として使える状態のまま。
かなり高い階段上から見下ろして、『どうかマイクを捨て、怒りをしずめてもらえませんか?』ってどの口が言うんだろう。
形だけの謝罪をし、一方的に武器を奪われ手も足も出ない『月の音』に対しマイクで攻撃して拘束して……どこまでも傲慢で、欺瞞にまみれてる。これぞまさに中王区だなぁ!!って感じです。
もうツクヨミといのりちゃんのリリック全てに対して『本当にそれだよ』という感想しか出なかったよ。笑
ヒプノシスマイクの物語の中で、中王区サイドはあくまでもヒール
そもそも原作でもそうだけど、中王区ってヒプノシスマイクという物語の中ではヒール。倒すべき相手で、いわゆる悪役の立ち位置なんですよね。
ステ冒頭の歌の歌詞だって、『愚かで醜い男は排除』だし……そんなこと言う正義の味方はいないよ。思想の偏りが強すぎるわ。笑
だからこそ、今回は中王区のヒプステはあるものの、彼女たちのやり方はもろ手をあげて賛成できるものにしなかったのかなーと思いました。
非の打ちどころのない、ただひたすらにかっこよくて正しい中王区・言の葉党というわけではない。
いびつで、強引で、もろさもある。そんな中王区の姿を表現しているのかな、と。
大前提として『月の音』はテロ組織だっていうことがありながらも、感情移入するキャラクターはダントツでツクヨミだったもん。次点でいのりちゃん。笑
仄仄さんがバズった理由がめちゃくちゃわかる
そんな中王区ステでしたが、誰よりも輝いていたキャラクターがいました。
それが邪答院 仄仄(けいとういん ほのぼの)さん!!!!!
中王区ステがスタートしたときから、SNSでの仄仄さんの評判の高さは群を抜いていました。『仄仄さんまじヤバい』と。
とくに会員限定公演(撮影OK)での仄仄さんの動画は誰よりも回ってきていましたねぇ。
というわけで、かなり仄仄さんに関しては期待値が高い状態で観劇スタートしたんですが、舞台上の彼女はそのハードルを軽く越えてきてくれました……!!
すっごい妖艶。それでいて本当に子どものままの無邪気さでもってあり得ない残酷さを見せつけてくるんですよ。
子どもって『なんでそんなことするの?!』みたいなことを素でやってのけたりするじゃないですか。まさにあれ。
乙統女さんや無花果さんのように、弱みや心のやわらかい部分を全く見せなくて、もう心置きなく嫌いにさせてくれるんです。
本当にめっちゃくちゃ嫌な奴。絶対に関わりたくない人間。
そんな彼女が見せるふとしたときのダルそうな仕草や、『まったねぇ~♡』の圧倒的かわいさ。それなのにバッキバキのダンスを平然とこなして……一言では言い表せない、ものすごく魅力的な邪答院 仄仄がそこにはいました。
いやぁこれは沼る。
仄仄さんにハマってる人が続出してる理由がわかりました。
あとあの仄仄さん、あなたのうるつやリップがめっちゃ気になってしまったんですけど、どこのリップ使ってたのか教えてもらえませんか……
ヒプステはライブパートが全てを帳消しにしてくれる
ヒプステの最大にして最高の武器は、ずばりライブパートだと思うんですよ。
今回、ストーリーや中王区メンバーに対して思うところはあったものの、それでも最後のライブパートは文句なしにかっこよかった。
前回のヒプステも、正直キャラクターとしては物足りない点や、まだまだ伸びしろが大きいなと感じた部分が多かったんです。
でもそういうのは全部ライブパートがきれいサッパリかっさらっていってくれたんですよね。
問答無用で超絶にかっこいいライブパートを最後に入れてくれることによって、『やっぱりヒプステは良いな!!かっこよかった!!』って気持ちよく帰れる。
うまいことできてる構成だわーとつくづく思います。
次のヒプステは2024年10月、再びの6ディビジョン集結!
スパン早ない????!!!笑
春にキャスト総入れ替え後初の6ディビ公演、夏に今回の中王区ステ。
そして10月には、6ディビジョン勢揃いの新しい公演がスタートします。
大丈夫かヒプステ、生き急いでないか?
現作のヒプマイのほうは、春にやったライブの円盤情報すら影も形もないというのに。笑
とはいえ、幸いにも10月のチケットはゲットできたので、お客さんとしての私は非常にワクワクです。
また10月の公演についても語ると思うので、よければぜひ覗いてみてやってください。
新たな6ディビジョン18人の姿。
成長した彼らを見ることができるのを、今から楽しみに待っていますよー!
それでは!
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