画像は百姓貴族特設サイト「百姓貴族いんふぉ」よりお借りしました。
私が一番好きな漫画家さんは、荒川弘先生です。(唐突)
その荒川先生の一番の代表作は、おそらく『鋼の錬金術師』だと思います。ただ、個人的に『鋼の錬金術師』は読む時にすっごくパワーがいる作品なんですよね。
こっちも大好きなんですけど!語りだしたらブログ5記事くらいになるほどには愛してるけど!
そうではなく、今回はもっと軽く読める漫画のお話です。
ギャグ漫画や、いわゆるコミックエッセイなどがお好きな人なら、きっと大好きな作品になると思います!
目次
『百姓貴族』ってこんな漫画です!
それではご紹介しますよー。
マンガ家になる前は北海道で七年間、農業に従事していた荒川弘。牛を飼い、野菜を作り、クマに怯え、エゾシマリスに翻弄される―年中無休で働き、切ない想いも多々あるハードなお仕事。「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。なんたって“百姓貴族”ですから!!知られざる農家の実態を描いた、日本初農家エッセイ登場。
とってもふざけた表紙ですね!笑(ほめてますよ!)
この漫画は、作者の荒川弘先生が生まれ育った北海道のご実家でのエピソードが満載のギャグ漫画です。
主な登場人物は荒川先生ご一家(父母が非常に多め)と、担当のイシイさん。1話1話は10ページもないショートストーリーでとーっても読みやすいです。1話完結型でさっくさく読めます。エッセイ漫画です。
中身は荒川先生らしいテイストのギャグであふれています。荒川先生ご自身も、作中では見慣れた牛さんのイラストで何となく親近感がわきます。笑
ちなみに荒川先生ご一家は、みんな牛さんの姿で登場します。
荒川先生といえば!牛!ですよね。
『百姓貴族』お気に入りのエピソード、ちょっとだけご紹介!
面白い面白いだけではまったく伝わりませんよね。そこでちょっとだけ、特にお気に入りのエピソードをご紹介します。
選んでみた結果、なぜか2巻収録のエピソードばかりでした。何でだろう?
それではまずはこちらから。
(『百姓貴族』2巻より引用)
この後に、このNさんに悲劇が起こります……が!
ハガレン好きにはたまらないシーンが待っています。あのシーンをギャグでセルフパロディにしてしまう、牛先生が大好きだ。笑
人間、命に関わるとっさの時の判断って間違わないものなんだなー、と思いますよ。
あと、書かれている機器類が本当にさりげなく上手いですよねー。こんなデフォルメされた作風の漫画なのに。
(『百姓貴族』2巻より引用)
ここでのエリート様というのは『種牛』のことです。
乳牛となるためには、お産をしてお乳を出さなければいけませんよね。そのために酪農家のメス牛たちに種づけをする必要があります。その種を、このエリート様からもらうということだそうです。
それにしても、担当イシイさんのこのお顔、最高ですよね。
農業の色々と、農家さんの現実を垣間見ることができる
『百姓貴族』は基本的にはギャグ漫画ですが、実はいろいろなところに考えさせられるエッセンスがちりばめられています。
日本の食糧自給率のことについてだったり、農家の後継ぎ問題のことだったり。はっきりと明確に問題提起がされているわけではありません。ギャグの中に、ふと織り交ぜてくるこの手腕はさすがだなと思います。
どちらかといえばそういった少しシリアスな内容は、こちらの方が多く描かれています。併せて読むのも個人的にとてもおすすめ。
恥ずかしながら、『離農』という言葉は私はこの作品ではじめて知りました。
その点『百姓貴族』はそういったシリアスな部分が全面的に書かれているわけではないため、ちょっと気分転換したいなーという時などにサクッと読めます。そしてひとしきり笑って、すっきりストレスが発散されます。
きちんと考えることも大事だけど、たまには何も考えずに笑うことも大事。その中で、ちょっとだけ農家のことや酪農のことを知ることができるこの漫画。
やっぱり私は牛先生のギャグが大好きだなー。
2021年10月、最新7巻が発売予定です。
個人的に、刊行ペースがあまり早くないのも嬉しいポイント!笑
百姓貴族連載15周年記念 原画展・複製原画展が開催されます!!
そしてなんと、大ニュース!!
きたる2021年10月より、単行本7巻発売紀年&連載15周年を記念して、百姓貴族の原画展・複製原画展が開催されます!!
https://twitter.com/Wings_Official/status/1431068301279461381?s=19
(えっっじゅうご……? そんなになるの……?)
今のところ会場はどちらも東京のみのようですが、ご都合のよい方はぜひとも足を運んでみてはいかがでしょうか。また、会期も微妙に違うので気をつけくださいね。
私は住まいが遠方なので、おそらくこの会場には行けないかな……行ける方がうらやましい!
願わくば、いつまでものんびりと、荒川先生にはこの作品を描き続けてもらえたら。とっても嬉しいです。
この記事へのコメントはありません。