好きなところで、好きなことをしながら暮らすということ。
私にとって、それは憧れではあるけれど、夢物語にすぎないものでした。生まれた場所から離れて暮らしたことのない私には、うまく想像もできなくて。
ワーホリというものを知って、それに対してまだ尻込みをしていた頃。しんどいな、と思いながらも今の場所の『外』に出ていく勇気がなかった頃。
この本に出会いました。
自分の人生を変えてみたいと真剣に思った、大切な出会いです。
『自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと』
今日はこんな書籍をご紹介させてください。
表紙の赤ちゃんの無垢な表情に引き込まれますね。
著者についてなんですけども……ちょっと一言では説明しづらい経歴の方なので、公式HPより文章をお借りします。
ノイズレスな環境とオルタナティブな生き方を求め、独自のクリエイティブ論とオーガニック思想を発信するデジタル系・森の生活者。
〈湖畔の森/NZ〉と〈都市空間/TOKYO〉という両極端なダブルプレイスを拠点に、ブランドプロデュース及びアンバサダー、講演、NPO、アウトドア、ITベンチャーなどさまざまな分野で活動。
……カタカナ多いね。私のブログにはちょっと高尚すぎる!笑
まあ本当に簡単に言ってしまうと、現在ニュージーランドの湖畔で暮らす四角大輔さんという方が書かれた本です。もう一か所、日本の東京にも拠点を置かれているようですね。
そんなことができるのは一握りのお金持ちだけだと思っていた私にとって、この四角さんの経歴は衝撃でした。
四角さんが伝える捨てるべき50のことは、モノだけではありません。
なにものにも縛られずに生きていくために、そぎ落とした方が身軽になれるモノや考え方、生き方が書かれています。
自分の理想とする暮らしの実現のため、筋道を立てていく
本のタイトルからして最近流行りの断捨離本かなーという印象を受けますが、中身はちょっとだけ違います。
もちろんそういった内容に関しても書かれていますよ。でも、私がこの本を読んで感じたことは、それよりももっと別のことです。
『自分の好きなところで好きなことをしながら暮らす』
さっきも書きましたが、こんなことができるのは一握りの人間だけだと思っていました。
けれども、自分自身の持つスキルや市場価値をしっかりと自覚し、それをウリにしていけたとしたら。
ここまで自由な暮らしとはいかないまでも、今よりもう少し、自分が好きだと思える暮らしができるんじゃないかと思いました。
幸いにも今は、著者の四角さんがニュージーランドへ移住を決意した時よりも、個人でお金を稼ぐということがやりやすくなっている時代です。その分だけ競争率も高くなっていますが、本気で取り組めば、やってやれないことはないはずです。
こう考えることができるようになったのが、この本を読んでのいちばんの収穫でした。
今までの私の人生では、決してありえなかった選択肢。
それを与えてくれた本です。
今とは違う景色を見たいと思っていた時に出会った本でした
ワーホリを知ったのは、この本を手にとった時期くらいでした。いいなあと思いながら尻ごみしていた私の背中を、押してくれたのはこの本です。
何ていうんですかね。
この本に出会ってから、今の私の芯みたいなものができてきた気がします。それと、自分が求めるものに合ったものを見つけられることが増えました。
うまく言えないのが本当に悔しいですが、この本は私にとってバイブルのような。尊敬する恩師の言葉のような、そんな存在なんです。
私も20代のもっと早い段階で、この本に出会っていたかったなあ。
でもきっとこれだけ心に響いたのは、その時の私がいちばん読むのにふさわしいタイミングだったからなんだとも思っています。
できるなら、今、自分が生きている状況に少しの息苦しさを感じている人に。
読んでもらいたい1冊です。
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