画像は青空エール | 作品紹介 | 別冊マーガレット 公式サイトよりお借りしました。
突然ですが、中高ともに私は吹奏楽部に所属していました。
私が住んでいる場所では、今の時期はちょうど吹奏楽部の定期演奏会がたくさん開催されているんです。
そして先日、ものすごく久しぶりに母校の定期演奏会に行ってました。
この時期に定期演奏会を行う学校は、たいていその日が3年生の引退の日。実際に私も、中高ともに、この秋の定期演奏会をもって現役を引退しました。
そんな部活生活最後のきらきらした舞台を見に行って、かつての自分の姿と重ねたりして。
そんな吹奏楽部出身だった私が、心からおすすめする漫画があります!
『青空エール』は青春ど真ん中の吹奏楽部漫画!
それがこの『青空エール』という漫画です!
小学生の頃テレビで観た光景に、つばさは心を奪われた。それは甲子園のアルプススタンドで、熱い声援を送るブラスバンドの姿だった。いつか私もあの場所に――。憧れと希望を胸に入学したブラバンの名門・白翔高校。だが、つばさはブラバン初心者! 同級生の野球部員・山田くんの励ましを支えに、いま小さな一歩を踏み出す――。
主人公はこの表紙の女の子、小野つばさちゃん。甲子園でのアルプススタンドでの応援の姿に憧れ、吹奏楽部に入部します。楽器はその時に一目惚れしたトランペット。
そしてつばさと同じクラスには、甲子園を目指す野球部の男の子、山田大介くんがいました。
あらすじだけですでに青春の甘酸っぱさが爆発してますね!!!!
つばさが入部した吹奏楽部は、毎年全国大会へ出るような強豪校です。
高校から楽器をはじめるつばさは、部活についていくだけでも必死にやらないと置いていかれる。見向きもされない。そんな環境です。
吹奏楽部内で起こる出来事の描写がかなりリアル
吹奏楽というのはチームプレーです。
全員の音が合わさってひとつの音楽、音を作り出します。そして実は、そこそこ耳がよくなってくると、合っていないことがモロにわかります。
それが、すごく辛かったりするんです。特に主人公のつばさは初心者。その原因は主に自分であることが多いです。
思うような音が出ない。他の人と合わない。きれいに響かない…。
(『青空エール』2巻より引用)
これは入部してすぐの春の定期演奏会が終わって、同じトランペットパートの水島に声をかけられるシーンです。
リハーサルで思いっきり音をはずしたつばさは、本番を全て吹きマネで通しました。
そのことに、水島は気付いていたんですね。
つばさのこの行動は絶対にやってはいけないことです。
でも、その気持ちはとてもよくわかる。
特につばさの担当するトランペットは花形の楽器で、ただでさえ目立つパートです。
一度のミスくらい、と思うけれど、本当に怖くなるんですよね。そして自分のミスは全体に影響を及ぼしてしまう。
これ、本当にリアルなんですよ。
吹奏楽経験者なら、誰もが一度は悩むところです。
部活ならでは!の人間関係が熱い!
部活仲間というのは、時に家族よりも強い絆が生まれます。
特につばさのような強豪校は練習時間が長いので、一緒に過ごす時間がものすごく長いですからね。
朝から晩まで、嬉しいことも辛いことも共に乗り越えてきた仲間。
本当に熱いですよ。
つばさ、あきらめないもん
上を向こうってするもん
つばさ がんばってるもん
ほんとにがんばってるもん
出典∶『青空エール』6巻より
どうしても自信が持てないつばさに、まるちゃんがかけた言葉。
このまるちゃんは、つばさが吹奏楽部でできた初めての友だちです。
初心者であるつばさの努力をきちんと見てくれていて、その上でのこの言葉。
嬉しいですよね。
自分を信じてくれている人の存在は、何よりの力になります。
甲子園出場は?普門館は?つばさの高校三年間の軌跡
今現在、つばさはもう3年生になっています。
最終学年として、部活生活最後の年を迎えました。
入学当初からの目標であった甲子園での応援、そして吹奏楽部の方では全国大会はどうなっていくのか。
それら全てがきちんと描かれています。
単行本はまだ完結していませんが、連載の方はつい最近完結したそうです。
もうすぐ私も最終話が読めるんだな……と思うと今からドキドキ。
甘酸っぱい方もきちんと描かれていますよ!
ときめきの嵐です!!
つばさだけでなく、相手の大介くんもどんどん成長してかっこよくなっていきます。
私は元吹奏楽部として思い入れが強いのか、毎巻かならず泣いています。笑
きれいな涙が出るというか、心が洗わるような気持ちになるんです。
本当に心からおすすめする漫画です!!
久しぶりに行った母校の定期演奏会は、私の時と顧問の先生も同じ、3年生が退場していく時の曲も同じでした。
何も変わってないように見えたこと、やっぱりちょっと嬉しかったです。
そんな『青空エール』、大団円の中ついに完結しました。
またしてもこの漫画に対する熱い気持ちをぶつけていますので、よろしければこちらもどうぞ。
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