日本においては我慢は美徳だとか、耐え忍ぶだとかいう言葉があります。それはそれでいいと思うこともあるけど、そんなことに自分のエネルギーを使うのってもったいなくないですか?
理不尽なことをされても負けずに戦う。
なんて、一見とても我慢強く素晴らしい人間のように見えるけど。
私は、本当にしんどければ。逃げるが勝ちだと思うんです。
そんな意地を張って頑張って、じゃあその先は?
私も理不尽と戦おうとしました。仲間と一緒に戦いました。
でも、その先はさらなる理不尽が降りかかってきました。
これ自体は一切後悔していません。きっと何もせずにいたら、もっともっと後悔していたと思います。
さらなる理不尽が降ってきた自分が次に選んだ方法は、『さっさと逃げる』ことです。
そんな状況の中で踏ん張って頑張って、その先には何があるんでしょうか。いつか問題が解決して、見通しが明るくなるんでしょうか。
いつかって、いつ?
理不尽に耐え、歯を食いしばって頑張って。その『いつか』が来る前に、心身を壊してしまったら?
そんなの元も子もないです。
だから私は『さっさと逃げる』ことを選びました。
無責任だと思う人もいるかも知れないし、理解してもらえない人もきっといるでしょう。
ひょっとしたら笑う人もいるかもね。
でも私は、その人たちのために生きているんじゃないですもん。
私は私が一番大事です。
そんなの当たり前でしょう?
自分の努力だけではどうにもならないこともある
そもそも理不尽っていうのは、自分の努力だけではどうにもならないことだと思うんです。
自分が何をどうやってもどうにもならない。だからこそ理不尽に感じるんじゃないでしょうか。自分ではなく、周りの変化が必要な状況であることがほとんどだと思います。
でも、自分ではないもの、自分以外のものを変えるのはとてもとても難しいです。それは時に不可能であったりすることです。
そんな状況であれば、逃げてしまえばいいんじゃないかな?
やるだけやってそれでも無理なものは、それ以上粘っても無駄なんじゃないかな。
逃げると決める前、私は自分が正しいのか間違っているのかわからなくなりました。こんな風に考える自分の方がおかしくて、人としてだめなのかなって思うこともありました。
自分で自分を否定しかねない思考回路になりかけた時に、私はストップをかけました。
自分が正しかろうが間違ってようか、どちらにせよ今の自分の状態はいいものではありません。こんな気持ちをずっと抱えたまま私は今のこの場所にいたい?
……うーーーん、もう無理だなぁ。
じゃあ、もういいじゃん。こんな感じで、すとんと結論を出しました。
自分のことをもっと守ってあげてもいいと思う
そう決めてから、私はとてもすっきりとした気持ちです。
今私の近くに、『私は理不尽には絶対に負けない、そんなことでは辞めない』と言う人がいます。私はその人から相談を受けるような立場ではないし、何か意見を求められたこともありません。
人づてにそんなことを聞いた時に、私はいちばんに思いました。
『そんなことに対して頑張らなくていいじゃん』
逃げたっていいと思うよ。それはきっと負けにはならない。
私は、私の人生をもっと楽しく生きたいから、頑張る方向を変えることにしました。まさにこれです。
もっと肩の力を抜いた生き方ができるように。
そのために私は、これからを頑張っていきますね。
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