記事タイトルの現場のゲシュタルト崩壊…。笑
何かの映画で『事件は会議室で起こってるんじゃない、現場で起こってるんだ!!』って誰かが叫んでいたのを私は聞いたことがあるのですが。
本当にまさにその通りだと思います。無駄に思えても、ズタズタに踏みつぶされても、やっぱり声を上げなきゃ何にも変わらない。
それだけじゃなくて、他のところにも知らぬ間に影響が波及していたりするんです。
現場が我慢することで、無理なくできているように見せる
こんな場面、仕事をしていると何度も遭遇します。
本当は人なんて足りてないのに。物品の補充や整備が必要なのに。とうてい不可能な締め切りを提示されている状態なのに。
休日出勤をして、必要人員はそろっているように見せかける。経費で落とさず自腹を切って購入して、足りないものなんてないかのように。本来しなければいけないことを横に追いやって、さも優秀な部署であるかのように。
上にとって耳触りのいい報告だけをして、本来の問題点から目を背けさせたって何の意味もないのに!
さらに厄介なことに、こういう風に切り抜けるタイプの人間は、他の周囲の人間にも同じようにさせようとします。
自分もしてるんだから、あなたも休日出勤くらいして当然でしょ?だってここはそういう所だよ。あれが欲しい?本部に言っても無駄だよ。仕方がないから私は自分で自腹で買ってきたよ?
自分ができなかったから、他の人も巻き込もうとするんでしょうか。
そうして、新人さんなんかはそういうものなのかなと思って従ってしまったりする。それが代々伝わっていって…。負のループが続いてく。
現場は慢性的に無理をしている状態なのに、上にはまったく伝わらず過ぎてしまう。
もちろん改善なんてなされません。
そしてなぜでしょうね。そういうやり方で切り抜けてきた人ほど、人の上に立つ立場になっていくんですよね。
…なぜでしょうね……。
前の部署はできていたのに、ここはそんなこともできないの?
自分がいた場所ではそのやり方でできていたと思い込んだ上司が、異動してきたら。
こういうことを言い出すんですよ!ね!!
あなたがいた場所は、そのやり方でできていた訳じゃない。その方法でうまくまわっていた訳じゃないよ。
ただ単に、上司であるあなたに正しい報告がされていなかっただけ!つまり、信頼されていなかったんですよ。他でもないあなたが。
こうしてどこかが無理をするとひずみやズレが生まれて、こんな風に他の場所にまで影響を及ぼしてくるようになります。今まで築かれていた、信頼関係にまでヒビを入れてきます。
うーん。
本当にいい迷惑だ。
会議の場で議題にあげる勇気を持つ!
これを断ち切るには、無理を強いられている現場の状況を、会議室という上層部に正しく伝えていかないといけないんです。
しょせん会議室にいる人たちは、自分自身の目では何にも見えてなんていません。
“今”を、正しく伝えてあげないといけないんです。
こんな問題があるんだという、目を背けたくなるような現実を突き付けてあげないといけない。
その責任が現場の人間にはあります。例え無視をされても、握りつぶされても。
そうでないといつまでたっても、なーんにも変わりません。
とてもつらくて、しんどいことではあります。
それでもやっぱりきちんと声を上げていかないとだめなんですよ。
それは、自分のために絶対に必要なことだから。まわりまわって自分に返ってくる。誰かのためなんて、そんな大それたことはこの際どうでもいいです。
そんな、今まさに他で甘やかされてきた上司のもとで働く、ユキコの心の叫びでした。
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