今日は自分の中でちょっとした発見がありました。職場である人と話していた時に感じた、ほんの小さな驚きです。
本当に人って1ヶ所にずーーっととどまっていると、視野が狭くなるんだなあ。
そう考えずにはいられなくなりました。
とある人の転職活動中のお話
職場でこんな話を聞いたんです。
その人はもうすぐ退職する予定で、転職先を探していました。先日そんな転職活動中の、ある面接の時のことをお話してくれたんです。
面接は先方の所長、事務長との面談だったそうです。その際、現職の名前を見た先方の事務長はこう言ったとのこと。
『あぁ、○○(ある地名)のおっさんのとこかぁ』
そう言われたんだそうです。『○○のおっさん』とはつまり、現職の理事長のことです。
まあまあ、先方の事務長の話し方とかは置いといて。私はこう言われたと聞いた時、拍子抜けしたんですね。
理事長というものは、今この組織の中にいる私たちにとっては絶対の存在で、ある意味で神格化されているような存在でもあります。(宗教じゃないですよ、念のため)誰も逆らえず、周りには親族もしくはイエスを言う人たちしか置かない。
そんな存在です。
でも外の人から見たら、そんな理事長は同業者の人のうちのひとりで、ただのひとりの人間で、そんな神様のような存在であることは決してないんですね。
だからこの話を聞いた時、少し拍子抜けして肩の力が抜けたんです。
そんな風に考えたことって今の職場に来てからはまったくなかった。理事長とその親族は絶対で、逆らってはいけなくて…そうするしかない世界にずっといた私は、そんな見方をしたことがなかったんです。
その人の転職先は今の仕事と同じ業界、同業者にあたります。だからこその、このお話なんでしょう。
この話を聞いたからといって今の現状が変わるわけでも何でもないけど、見方を変えること、視点を変えることってやっぱりすごく大事なんじゃないかと思いました。
ずっと同じところにいると見えなくなるもの
自分の前に立ちはだかるどうしようもない大きな壁。そんな存在に悩まされたことって、きっと誰にでもあると思います。
でも今回のように、少し見方を変えるだけで実は壁でもなんでもなかった、なんてこと。実はあるんじゃないでしょうか。
ずっと同じところから同じようにしか見ていないと、見えなくなってくるものはたくさんあります。そうして視野がどんどん狭くなって、考え方もかたよってきてしまうんだと思います。
今の自分のいる場所の常識なんて、所詮その場所だけのローカルルールです。そこでしか通用しないことです。
でもずっとそこにいて、そこでしか物事を見て考えないようになると、そんなこともわからなくなってきます。
黒いものもある人が白と言うだけで白になってしまう、そんな世界でも。それが常識となって、それを理解して振る舞えないなんてありえないといわれるような世界でも。
実際に私がそうでした。そんな場所に長くいました。
でも、そんなのはどうしても嫌だから、そこから離れることにしたんです。
どうやってもどうしようもないと思ってたものも、少し視点を変えたらまた違って見えてくる。目の前のその大きな壁は、実はそんなに大したものじゃないかもしれませんよ。
環境を変える。それが無理なら、いつもと違う視点から物事を見てみる。
そうしたら、今見えているものまた、違うもののように見えるかもしれませんね。
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